初めてのハッテン場

タイトル

二十代のころ、人生で初めてハッテン場に行ったときの話を書きます。

社会人になり一人暮らしを始め、本格的に女装のめり込んでいきました。最初は室内だけでも楽しかったのですが、だんだんと物足りなくなってきます。
とはいえ外出するのはムリ。
そこで前々から興味のあった女装コミュニティルームに行くことにしました。

家を出るとき心臓がドキドキしました。
まだ女装すらしてないのにどうしてこんな緊張するんだろう。「今日じゃなくて良いんじゃない」「来週にしようよ」と心の中で自分がささやいてきます。
それでも思い切ってドアを開きました。

電車に乗っている間もずっと心ここにあらずといった感じす。
なんとか無事到着し、お店の場所を教えてもらうために電話をします。
女装コミュニティルームは住所を公開していないところが多く、基本的に近くまで来て電話して、場所を教えてもらう必要があります。もう心臓はドキドキです。

電話で言われた建物にたどり着くと、女装者のスタッフが迎えてくれました。
その人にメイクをしてもらいながら、この界隈のことを色々と教えてもらいました。

服は持ち込み。黒のタートルネックに茶色に黒のドット模様が入った膝丈までのスカート。
少ない手持ちの中の服から一生懸命に選んだコーデです。

部屋は薄暗かったです。ソファが並び、奥には大型のテレビが置いてありました。
お客さんは男性が二人。私は彼らとは少し距離を置いたところに座りました。
スタッフの方がドリンクを持ってきてくれました。
ストローも一緒に出されて、いま自分は女性として扱われるんだと感じました。

男性がポツリポツリと私に話しかけきます。
だんだんと落ち着いてきましたが、 女装しているというシチュエーションのせいか上手く話すことができませんでした。
そのうち男性の一人が帰ることになりました。
「せっかくなんだから隣に座ったら」
帰り際に男性がそう言ったので、残った男性が私の隣に来ました。
彼はNと名乗りました。

私はNさんの隣に座りました。ゆったりとしたペースで話をしていると、Nさんが私の足を触ってきました。
思わず顔を見ました。彼はこちらに目は合わせず、じっとテレビを見ていました。
ここでは足を触るくらいは普通なのかなと思い、そのままにしておきました。
その手はゆっくりと上がってきて、触り方もだんだんとイヤらしく撫で回すよう形になっていきます。
太ももからスカートへ手が伸びて、ついに股間の部分に入ってきます。
じつはこの時点で私のアソコは固くなっていました。
その部分を触られた瞬間、たまらない恥ずかしさがこみ上げてきました。
でも、彼は私の手を取り、自分の股間に誘導した。
ズボンの上からやや硬さを持ったペニスの存在をはっきりと感じた。

「隣の部屋に行こう」
耳元でNが囁かれました。私は黙って頷きました。

隣の部屋はもっと薄暗くて、ベッドがいくつも並び、その間に仕切りのカーテンがありました。
そのベッドの一つでNさんは私のスカートをめくり、フェラチオをしてきた。
女の子にもされたことないのに、男性にフェラをされちゃった。
背徳感で頭がクラクラとなりました。

そして、キス。たっぷりと舌を絡ませてきて、今までにない興奮を感じました。

ズボンを脱いで、半立ちになった男根を見せてきたとき、もう後戻りは出来ないなと諦めにも似た思いが出てきます。
「舐めて」
私は恐る恐る男根を口に含んだ。今思うとあまり上手ではなかったと思います。
口の中でだんだんと硬くなる男根。これまで想像してきたことがついに現実になってしまいました。
「次は手でして」
口から離して、手コキを始めます。やり方は分かっているのに人のモノとなるとどうしてこんなに難しいのでしょうか
Nさんは私のことを「可愛い、可愛い」と連呼しました。風俗嬢とはこんな気持ちになるのだろうかと思いながら手を動かしていると、ザーメンが出ました。ピクピクと震える男根がなんだがおかしかったです。

後始末をして、元の部屋に戻りました。
そこからNさんと会話することはなくなりました。私がとんでもないことをしてしまったという現実を受け止めるのに必死だったから。
Nさん自身もスッキリしたので、私への興味がなくなったのかもしれません。

しばらくするとNさんは帰りました。もうたぶん会うことはないでしょう。
どれくらいの時間が経っただろうか。ハッと我に返り、急いでメイクを落とし、スカートを脱いだ。

男の格好で何食わぬ顔で帰りの電車に乗っている自分がなんだか少しおかしかったです。

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