初めて彼を見たとき、女の子と思いました。
2010年頃、新時代の女装カルチャーが花開きました。
ネットでは「男の娘」という言葉が現れ、リアルでは新しい人、イベント、お店がどんどん現れていました。
アダルトビデオの世界でも女装系の作品がリリースされるようになります。
そんな中で鮮烈なデビューを飾ったのがLISAでした。
私は自分が女装するクセに女装AVには少し抵抗があったのですが、LISAの作品はそうしたハードルをぶち壊してくれました。
長い手足に白い肌。
エキゾチックな顔立ちが切なげな表情をうかべる。
スラリとした直線的な身体が波打ち、甘えた声を漏らす。
胸が平らなのに、どことなく女性的な雰囲気が漂う。
そんな倒錯的な魅力にあふれています。
美しさは性癖を変える力を持っているんだなと思います。
作品によってはニューハーフにカテゴラズされますが、体は何も弄ってないように見えます。
でも、それが良い!
オトコの身体ってこんなにエロく見えるんだと感動すら覚えます。
いま見ても、その美は色褪せることもなく、
何かを超越した芸術作品のような趣を感じます。