のぞみ(@fag_nozomi)です。
ブログ再開一発目ということで今回は私の半生を書いてみます。

幼少期
私は外で遊ぶよりも、家の中で一人で遊んでいるような大人しい男の子でした。

4歳か5歳くらいのころ、テレビで性転換手術(性別適合手術)をする人のドキュメンタリー番組を見ました。男って女になれるんだと頭がクラクラしました。そして「ぼくも女の子になりたい」と幼心に思うようになります。
小学生時代
人生のかなり序盤で目覚めてしまったわりに、表面上は普通の少年でした。
というのも私には女兄弟がおらず、女の子っぽいことをしようにも何をすればいいか分からなかったのです。また悪目立ちするとイジメられるのではという恐怖心もありました。
十歳くらいになると性的好奇心が芽生え始めます。
インターネットもなくエロ本なんて買えませんから、通販ファッションカタログのランジェリーページを盗み読んでました。

もしかしたら当時同じようなことをしていた子はいたかもしれません。
ただ、私は女体よりも下着そのものに惹かれていました。そのうちブラジャーをつけてみたいと思うようになります。
家に誰もいないときを見計らい、両親の寝室に忍び込みます。タンスを漁り、母親の下着が詰め込まれた引き出しを見つけます。初めてブラジャーをつけたときはドキドキが止まりませんでした。

でも、その日はすぐに脱ぎました。
怖くなってもうこんなことは二度としないと決めます。だけど、また着たくなって同じことを繰り返し、そのうちに大胆になって自分の部屋に持ち込むように。
いま思い返すと、とんでもない子どもなんですが、下着女装をしてセックスごっこと称し枕を抱きしめて腰を擦り付けていました。何度目かのごっこ遊びの中で、女になった自分を想像していると体がどんどん熱くなっていき、下半身にジーンとした痺れが広がっていきます。ビックリして枕を見ると、白くてドロっとした液体が付いているのです。
下着女装で精通という実に変態らしい性の一歩目でした。
中学生時代
自宅にデスクトップパソコンとインターネットがやってきます。
健全な男子中学生ならまっさきにアダルトサイトにアクセスするのでしょうが、私が検索欄に打ち込んだのは女装という文字でした。
当時はいわゆる個人サイト全盛期で、世の中にはこんなにもたくさんの女装子がいるのかと驚きました。色々なホームページを巡っていくうちに、女装子としてのエッチの存在を知ります。男女のセックスは知っていましたけど、男が女役できるんだということにに度肝を抜かれました。
性の裏側を知ってしまった私ですが、同じクラスには気になっていた女の子がいました。もっとも付き合うなんてというのはとてもムリで、教室の片隅からじっとその子を見ているだけ。
そんな青春の淡い片思いを抱く一方で学ランの下に女性下着を着て登校したり、お尻の穴に綿棒を挿れてみたりと順調に性癖をこじらせておりました。
二十代
社会人になり一人暮らしになると、本格的に女装にのめり込んでいきます。とはいえもっぱら室内だけで楽しんでおり、外へ出る勇気はありませんでした。田舎に住んでいたこともあって周りの目が怖かったのです。

それでもだんだんと物足りなくなり、ついに外出しようと決めます。
最初は夜中に家の周りを散歩しました。ベージュのシャツに白いロングスカートと悪目立ちしない普通の服を選びます。メイクをして、ウィッグを被り、ドアの前に立ちます。
普段なら何の意識もすることなく家を出るのに、そのときは脚が固まって動けませんでした。格好が変わるだけで部屋と外を隔てる扉がこんなにも分厚くなるのでしょうか。
それでも思い切って、扉を開けます。
一歩踏み出すと、そこにはいつもの光景が広がっています。二歩、三歩と続けると当たり前ながら安全な部屋からどんどん離れていきます。
夜なので人はいません。とりあえず近くの自販機でジュースを買おうと決めます。長い髪が揺れたり、スカートがフワリと浮くことがとても新鮮でした。女の子が当たり前に味わっている感覚を知れて嬉しかったです。
と思っていたら、一本道の向こうから本物の女の子が歩いてきます。ヤバい。でもここで戻ったら怪しまれると思って、なるべく平静を装います。すれ違う瞬間は背中にイヤな汗をかきました(アチラもビックリしたかもしれませんが)
そのあとは無事にジュースを買え、家に戻ることができました。
そこから女装系のイベントやお店に顔を出すようになっていきます。
ただ、二十代の頃は衝動的に女装用品を処分していました。それも一度ではなく何度も。当時は色々なことに悩んでおり、このまま続けて良いのだろうかと迷っていたのです。
そんな感じなのでエロいことには人一倍興味があってもなかなか行動することができませんでした。
この頃に悶々とした気持ちを発散するためにブログで女装小説を書き出します。
もともと女装子さんが書いた卑猥な文章を読むのが好きでした。しかしSNSが普及し始め、ブログをやる人は急速に減っていた時期でした。
だから最初は自分の欲求を満足させるために書いていました。こんなの誰も読まないだろうと思っていたら、意外と反応を貰えてビックリしました。
コロナ禍
そんな感じで女装界隈を出たり入ったり、ブログで妄想を書き散らしているうちにコロナ禍になりました。自粛、外出制限、濃厚接触なんて言葉が飛び交い、社会の空気がガラリと変わります。
当たり前の日常ってこんな簡単に崩れちゃうんだ、いつかはハッテンしたいと思っていても、その「いつか」って来なくなるかもしれないんだ。人生観が変わったというか、まぁ要はスケベできなくなるかもと焦ったわけです。
というわけでコロナが落ち着いたころにハッテン場に足を踏み入れました。



そのときのレポートは↓に書いております。
現在
そして、2024年。諸事情により女装は休止中です。
こうやって人生を振り返ってみると、もっと早く遊んでおけばという後悔みたいなものを感じます。
SNSを眺めては一回り年下の若い女装子さんが羨ましいとため息をついています。でも、比べたところでどうなるわけでもないですし、回り道しただけ分かったこともたくさんあります。
タイミングやめぐり合わせは人それぞれ。
自分は自分のペースで進んでいくしかないのです。
今を大事にしながら、ハッテンしていきたい。